当院では、患者様の歯のケースに合わせて、様々な歯の保存方法を考慮いたします。例えば次のようなケースがあります。
歯の根の先に大きな膿の袋があり、抜歯を勧められた場合
- 歯の根の治療をしてみる
- それでも上手くいかない場合、歯の根の先を切るのと膿の袋をとる
- 一度歯を抜き、膿の袋をとり、抜いた歯を元の位置へ戻す(再植)
虫歯が大きく、歯肉の下まで虫歯が進んでいるため、歯を作ることが出来ない場合、作った歯がとれてしまうため抜歯を進められた場合
- 歯肉を切除して歯を伸ばしてあげれば、歯はつくる事ができます
- 歯の根が8mm以上、根の形態が複雑でない(抜きやすい形)場合は、一度抜いて元の状態より高い位置に戻してあげれば歯をつくる事が可能になります (1.よりも、もう少し進行して骨の所まで進んでいる場合)
歯に穴が開いているから歯を残すことができない場合
- 穴を塞ぐ薬で穴を埋めてしまう(穴の場所、大きさによりできない事もあります)
ドクターより
上記でご紹介した以外にも、他にも保存方法はあります。患者さんによって歯の状況は様々でして、上記の方法を行えば歯を100%保存できるという事はありません。当院ではできるだけ長く保存できる方法を選択して治療を行う事をご提案させて頂きます。
しかしながら一度保存できても「一生持つ」という事はありません。治療するということは、分かりやすく例えるならば全て「歯の延命」治療です。ですので厳密に言いますと完治、元通りになるわけではありませんことをご理解いただければと思います。