当院では、がん治療をはじめる方やがん治療後の方の、お口のクリーニング・清掃などの口腔ケアを行っております。
当院で行う主なケア・治療内容
治療をはじめる前に虫歯や歯周病などを治しておくためにも、最低でも、がん治療開始の1ヶ月~2週間前までに歯科医院を受診しましょう。
お口のチェック
虫歯、歯周病、入れ歯の状態などを調べます。
歯科治療
虫歯や歯周病があれば治療します。問題を起こしそうな歯を抜く場合もあります。
クリーニング
プラーク(歯垢-しこう)や歯石を除去し、専門の器具を使用して、歯の表面をみがきます。
詳しくは予防歯科・PMTCのページをご覧ください。
セルフケア指導
効果的な歯みがき方法、保湿ケア、入れ歯のお手入れ方法、
口腔ケアグッズの選び方などを指導します。
がん治療をはじめる患者さんやご家族の方、医療関係者の方は、
お気軽にご相談いただければと思います。
がん治療を始める前に、なぜ口腔ケアが必要なのですか?
抗がん剤治療や放射線治療は、お身体にさまざまな副作用がありますが、お口の中で言えば、口腔粘膜炎(口内炎)や口腔乾燥(お口が乾く)等の副作用があります。
ひどくなると、痛みのために、会話をしたり食べたり飲んだりすることが難しくなり、重症化すると、がん治療そのものを延期したり中止したりすることにもなりかねません。
当院では、がんの治療前から正しいお口のケアを行い、このような副作用の予防、症状の悪化につとめています。
がん治療により起こりやすいお口のトラブル
- 口腔粘膜炎
お口の中の粘膜が腫れて赤くなったり、潰瘍(かいよう)ができたりします。 - 口腔乾燥
唾液量が低下し、お口の中が乾燥します。 - 虫歯や歯周病
症状が悪化したり、あらたに発症したりします。 - 味覚障害
味覚が変化して、食べ物が苦く感じたり金属のような味がします。 - 口腔カンジダ症
粘膜に白い苔(こけ)のような斑点ができ、ピリピリ痛むこともあります。
赤い斑点ができるものもあります。処方される薬で治療します。