インプラント矯正とは、矯正用の小さなネジ(ピン)を歯を支える骨に打ち込み、それを強固な固定源にして、歯を移動させる矯正治療の方法です。ピンは非常に小さな物を使い、歯ぐきへのダメージも最小限(わずか)で、最大限の歯の移動を行うことが出来るため、効果的な矯正方法です。
特徴
- 治療時間は1本につき、1分程度の簡単な方法です。
- ワイヤーによる奥歯を固定源とした方法に比べて、固定源が動かないので、他の歯を最大限に動かすことが可能。
- 歯の移動が速い
- ピンの打ち込みによるダメージも最小限(麻酔をして痛みもほとんどありません)
奥歯の部分矯正
オールセラミックの冠の治療や噛み合わせ治療等、様々な治療と併用して、奥歯の部分的な矯正をすることがあります。患者さんご自身の気になるお悩みとして、前歯の部分矯正があげられますが、奥歯の位置が変、気になる、違和感がある…などのお悩み相談も、まれにお受けすることがあります。
奥歯の部分矯正にも、インプラント矯正は有効な場合があります。
お口の状態や奥歯のポジションにより、難しい場合もありますが、奥歯の部分矯正についてもお気軽にご相談ください。
インプラント矯正の注意点
当院ではほとんど治療後の問題はありませんが、念のため、以下に注意事項を述べておきます。
- 麻酔は非常に細い針を用いて行います。途中で気分が悪くなった場合は我慢せずお申し出(合図して)ください。
- 治療後当日は、飲酒、激しいスポーツ、熱いお風呂、長時間の入浴は避けてください。
- 麻酔は1時間ほどで切れてきますが、痛みがあった場合に限り、痛みどめを飲んでください。1錠で8時間くらい効きます。
- 矯正用インプラントが緩んでくる場合があります。この時は、矯正用インプラントを再度埋め込みます(再度の埋め込みには料金はかかりません)。
- 矯正治療後は矯正用インプラントを麻酔をして除去します。
- ほとんどの場合、痛みや腫れはありませんが稀に出る場合があります。